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情熱と絶望の狭間で シャロンケンドリック R-2352

2部作「ギリシアの光と影」の1作目。
ギリシア人の双子の兄弟がヒーローです。
1作目はギリシアを出た弟がヒーロー。

個人客向けの旅客機サービスの会社に勤める客室乗務員のヒロインは、
勤務規約を破って、顧客であるギリシア人建築家のヒーローと
付き合っている。
ヒロインは真剣にヒーローを愛しているが、
プレイボーイのヒーローは決して女性を愛さないと決めていて、
体だけの関係から一歩先に進みたい態度を示し始めたヒロインを
非情に切り捨てる。
別れの直後、ヒロインは妊娠に気がつき・・・・。

傲慢冷徹なヒーローが得意なシャロン・ケンドリックの
筆のさえた1作です。
とにかくヒーローが非道いw
普通ヒロインが妊娠すると、
当然のようにヒーローは結婚を申し込みますが、
このヒーローは断固拒否します。
甘甘メロメロヒーローが好きな人には地雷かもしれないヒーローですが、
傲慢鬼畜ヒーロー好きにはたまらないものがありますw

冷酷非道な氷の心を持つヒーローと、
けして媚びない屈しないヒロインの駆け引きが見ものです。
惜しむらくは、この作者の作品はいつもそうなのですが、
ラストで唐突にヒーローが愛に目覚めると、
ヒロインが今までのすべての仕打ちを簡単に許しすぎるところです。
このへんが「予定調和」というか「ページ数の都合」というか
残念です。
# by yun-yunn | 2009-02-14 10:13 | シャロン・ケンドリック