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復讐はベッドで シャロン・ケンドリック R-2225

25歳のヒロインは、姉の結婚式で、7年ぶりにヒーローと再会する。

彼は兄の友人で、ヒロイン18歳、ヒーロー26歳の時に出会って恋に落ち、
プロポーズされるが、ヒロインが大学進学を理由に断ったため、
険悪な状態で別れている。
企業家として成功した彼は、ヒロインの家族が経営する食品会社の
立て直しのために呼ばれ、2人は一緒に組んで仕事をすることになる。
再会した2人はまもなく、周囲にはわからないように情事を始めるが、
互いに相手の気持ちがつかめなくて・・・。

「復讐はベッドで」とありますが、復讐物ではなく、
原題に使われている単語「revenge」=復讐から来ているでしょうが、
おそらく「ベッドで再挑戦」といったニュアンスが近いのではと思います。
プライドの高い冷血傲慢ヒーローを書かせたら、
右に出る物のないシャロン・ケンドリック(私認定)ですが、
この作品ではちょっとイマイチでした。

要約すると、
「7年前、バージンだからとやらずに我慢したのに振られちゃって、
今まで女に振られたことなんかなかった自分なのに、
再会したらヒロインはバージンじゃなくなってて、
いったい何人男がいたんだ嫉妬がめらめら、
自分の発案でヒロインを会社のCMモデルに仕立て上げたけど、
そのカメラマンとヒロインの仲も疑って嫉妬がめらめら、
だけど、自分は女に心を縛られるのはごめんだから、
いろいろ自分を翻弄するヒロインが気に入らない」
となんだか、ただの「器の小さい男」になってしまっていましたw

とはいえ、いわゆるRの正統派ストーリーとしての定石は押さえまくっていて、
会社でナイショで情事・・・なシチュエーションも萌えで、
心理描写も細かく、水準以上の作品だと思います。
初期のリン・グレアムとかの、あの系列を求めていて、
最近のリンはちょっとマンネリ・・・と感じてる人が読むと
今のちょっとぬるめのリンよりいいかもしれないです。
by yun-yunn | 2007-10-15 21:07 | シャロン・ケンドリック