現代物パラノーマル(っていうんですね~)
ヒーローは人狼。ヒロインは戦乙女と吸血鬼の混血という
ファンタジー系のロマンス小説です。
人狼の王であるヒーローは、宿敵であるヴァンパイアに捕らえられ、
150年もの間、地下墓地で生きたまま火に焼かれる拷問を受け続ける。
そんな時、「伴侶」であるヒロインの匂いをかぎ取ったヒーローは、
つながれた脚を引きちぎって逃亡し、ヒロインを追いかける。
ヴァルキリーの母とヴァンパイアの間に産まれ、
ヴァルキリーの伯母たちの手で育てられたヒロインは、
出生の秘密を探るべく、生まれて始めて、パリに一人旅に出た。
そこで、いきなり現れた人狼のヒーローに、襲われて・・・。
って、ヒーローの行動が犯罪以外の何物でもないのですがw
「運命で結ばれた伴侶」を見つけたという言い訳のもとに、
襲いかかり、ヒロインの泊まっているホテルに無理矢理連れ込んで、
やりたい放題。
しかもヒロインが宿敵であるヴァンパイアであることに腹を立てていて、
かなり当たりがきついです。でもメロメロw
このパラノーマルな設定のおかげで、普通のロマンスでは許されない
非道なヒーローの行動が成り立っていて、非常にホットで、
感情描写性的描写のすぐれた作品となっています。
が。反面、この人狼やらヴァルキリーやらの設定に凝りすぎて、
全体のストーリーがB級アメコミなノリなのがちょっと・・・。
特に後半ストーリーを収束させるあたりにご都合主義がかいま見られ、
ラブシーンのうまさに比べて、戦いの描写などがあまりにお粗末すぎて、
読んでてイタかったです。
RITA賞パラノーマル部門で入賞してるだけあって、
かなりな良作ではありますが、
すごく「ラノベ=ライトノベル」臭がします。
その辺がロマンス小説好きとしては残念でした。