「あたしはメトロガール」の続編。
前作で恋人同士となったヒロインバーニーと、レーサーのサム・フッカー。
バーニーは保険会社の仕事を首になったため、フッカーにスカウトされて、
整備の腕を生かして彼のレースチームで働くことになって数ヶ月。
が。フッカーが酔った勢いでウエイトレスと浮気をしてしまったため、
2人の中はジ・エンド。
復縁して欲しいフッカーを、怒りが冷めずはねつけるバーニー。
1作目であっさりラブラブモードになってしまったので、シリーズとしては
どうなるのかな?と思っていましたが、こうきましたかw
ロマンス小説としては、ヒロインと出会った後の浮気はタブーなのが鉄の掟ですが、
でもこのおかげで2人のやりとりに緊張感と辛辣さが加わって、
とても面白くなりました。さすがです。
ストーリーとしては、レースチームの整備士の一人がライバルチームの
車に閉じこめられて、それをこっそり2人で助け出すだけのつもりが、
予期せぬ死体が転がり出てきて・・・・・。
と、ステファニーシリーズでおなじみの展開ですが、
ステファニーシリーズを上回るどんでん返し、ドタバタ騒ぎの連続です。
どうしてこうも次々とありえないトラブルに見舞われるのか引き起こすのか。
フッカーの飼い犬のセントバーナードがいい味を出しています。
それと脇役の、小型犬を溺愛する悪女(でも悪役じゃない)が
突出して変なキャラでした。
ステファニーシリーズと比べると、あちらはダメダメヒロインを
できる男達(モレリ&レンジャー)が守ってくれる(もしくは振り回される)形
ですが、こちらのシリーズは、ヒロインが「できる女」です。
対するフッカーが愛すべき使えないっぷりを発揮しています。
3作目はまだ本国でも出版されてないそうですが、続きが読みたいです。
1作目はちょっとパンチが弱く感じたけど、
この「モーターマウス」はステファニーシリーズに匹敵する傑作だと思います。
ステファニーシリーズはそうとう長くなって登場人物もかなり多いので、
イヴァノヴィッチをお試ししたい方にもよいかもしれません。
1作目は読まなくても大丈夫です。
お勧めです。
あ。でも普通のロマンス小説とは違いますよ。
ロマンス要素の強く入った、強烈なスラップスティックコメディー、
それがこの作品です。