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カテゴリ:ジェイン・A・クレンツ
  • 薄情な花婿 ジェイン・A・クレンツ HA-42
    [ 2008-03-10 09:18 ]
  • 夢見の旅人 ジェイン・アン・クレンツ 二見書房
    [ 2008-02-09 17:19 ]
  • スリリングな夜 ステファニー・ジェイムズ D-75
    [ 2007-10-12 10:54 ]
  • 緑の瞳のアマリリス ジェイン・アン・クレンツ ハヤカワ文庫
    [ 2007-09-20 20:07 ]
  • 熱い長い夜の誘惑 ステファニー・ジェイムズ シルエットスペシャルエディション30
    [ 2007-07-13 11:31 ]
  • ダークカラーな夜もあれば ジェイン・アン・クレンツ ライムブックス
    [ 2007-03-11 17:01 ]
  • 誇り高き御曹司 ジェイン・A・クレンツ HA-2
    [ 2007-01-11 13:58 ]
  • 禁断のリング アマンダ・クイック WAVE出版
    [ 2007-01-04 17:50 ]
  • 黒衣の騎士との夜に アマンダ・クイック ヴィレッジブックス
    [ 2006-12-30 15:14 ]
  • 恋のとりひき ステファニー・ジェイムズ D-88
    [ 2006-12-14 14:43 ]
薄情な花婿 ジェイン・A・クレンツ HA-42
クレンツの80年代の作品です。なんと20年前。初邦訳です。

ヒロインは名門の旧家の娘。
ヒーローは貧乏な生い立ちで、ヒロインが幼い頃、
ヒーローはヒロインの父親の経営する牧場で働き、のちにロデオスターとなり、
今では成功した実業家として、故郷へ帰ってきた。

ヒロインにとってヒーローは初恋の相手で、その彼からプロポーズされ、
2人は結婚することになる。
その結婚式の日から物語のスタート。

ヒロインは激しいマリッジブルーに駆られている。
というのもヒーローが自分を愛していてくれるか、自信が持てないから。
2人はまだベッドを共にしたこともない。結婚式の出席者が
「ヒーローがヒロインを選んだのは、旧家の社会的地位と有利な縁故のため」と
噂しているのを聞き、不安は頂点に達する。

そして新婚初夜。情熱的に結ばれた後も、ヒーローは愛の言葉を口にすることはなく、
ヒロインは離婚を切り出す。
「愛」というものには懐疑的だが、ヒロインに友情を感じ、よき妻として期待していたヒーローは、
新妻の思わぬ反旗に動揺し、彼女を説得するため、とりあえず
「3ヶ月間の雇用契約としての結婚生活」を提案する。
そしてヒーローが最近購入した牧場での、一風変わった新婚生活が始まる・・・。

押せ押せの「君は俺の物」の強引ヒーローが多い初期クレンツの中では、
珍しくつかみどころのないヒーロー。
とはいえ、どうみてもヒロインにメロメロで、ただ自分の感情と向き合えてないだけなのですがw
馬の繁殖事業に携わっているヒロインなので、
クレンツに多い比喩的表現・・・・・馬の繁殖にいろいろな事が例えられています。
牧場での日常生活のエピソード、その中でお互いを発見していくヒーロー&ヒロインカップル。
新しい牧場主をよく思っていない雇い人夫婦が絡んで、
ちょっとサスペンス風味の展開が混じります。

ハーレクインを出てからのちのクレンツとは、やはりまだ作風がやや違うのですが、
昔からのクレンツファンとしては、「まさにクレンツ」な一冊でした。
20年前に刊行されていたら、
これもお気に入りの1冊と確実になっていたものと思われます。
by yun-yunn | 2008-03-10 09:18 | ジェイン・A・クレンツ
夢見の旅人 ジェイン・アン・クレンツ 二見書房
二見のクレンツ・・・読み応えがある長編です。

ヒロインは、明晰夢・・・・はっきりとしたコントロール可能な夢を見る能力を持っている。
人がよあくて楽天的だが、何をやってもぱっとしない。
夢占いの電話相談の仕事をして食いつないでいたが、
その能力を明晰夢について研究する研究所の所長に買われて、
夢分析の専門家として雇用される。

ヒーローもまた、明晰夢を見るLV5の高い能力を持つ人物で、
政府の秘密機関で、明晰夢を利用した犯罪捜査の仕事に関わっている。
研究所を通じて、ヒロインは、ヒーローの夢分析をおこなっていた。
ヒーローはあったことはないが、いつも心のこもったアドバイスと理解を与えてくれるヒロインに
関心を抱いている。

そんな折り、ヒロインの上司、睡眠研究所の所長が急死し、
後を継いだ息子が、ヒロインを首にする。
高額の給料をあてにして、高価な家具のローンを組んでいたヒロインは、
窮地に立たされる。

そのことを知った、ヒーローの上司、秘密機関の所長は、ヒーローに対し、
ヒロインを自分たちの組織に勧誘するようヒーローを差し向ける・・・。

ヒロイン上司の死に、ヒーローの元同僚の犯罪が絡んで
その中でチームプレイをおこないながら、2人の仲が進行してゆきます。

ヒロインのアドバイスにしたがって、赤身の肉をさけて緑茶を飲むヒーロー。
ヒロインに間一髪を救われて飼われることになった、
死んだ所長の肥満体の飼い猫がいい味を出しています。
すべてがいつものクレンツで、目新しさはないけれど、安心して読めます。

けど、「緑の瞳のアマリリス」もそうだったけど、パラノーマル?というのでしょうか、
SFやファンタジーは入ってない方が好みかな~。
どうしても設定がややこしくて感情移入しにくくなるので。
でも最近そういう要素入っている作品って、クレンツに限らず多いですよね。
by yun-yunn | 2008-02-09 17:19 | ジェイン・A・クレンツ
スリリングな夜 ステファニー・ジェイムズ D-75
クレンツの別名義の初期作品。

ヒロインは、高級なホテルの重役を務めるエリートキャリアウーマン。
搭乗した小型機が不時着し、パイロットが亡くなり、7人の乗客が遭難する。
ヒロインは優秀な管理能力を発揮して場を取り仕切ろうとするが、
ヒーローが主導権を奪い取り、全員の安全を確保する。
2人は救出前夜に一度結ばれるが、
ヒロインはそれを、群れのリーダーに従った本能的な行動、と
屈辱に感じていて、救出後、彼を振り切るように行方をくらます。

ヒロインは、会社の用意した豪華客船に乗り込み、休養を取ろうとするが、
そこにヒーローが後を追って乗り込んできて・・・。

序盤40Pが遭難の部分、短いページ数の中に、極限状態での遭難の細かい状況、
2人が結ばれたいきさつが、コンパクトに過不足なく描写されています。
そして、うって変わって救出後は、豪華客船の船旅に舞台がうつります。
この対比がいいです。

元強面のロサンゼルス市警、現心優しきペットショップオーナーという
2つの顔を持つヒーローがいいです。
クレンツのこの頃の作品にありがちな「1回寝たら俺のもの」論理を振り回し、
執拗にヒロインにつきまとう、このころのクレンツの典型的ヒーローパターンです。
思えばこの頃は「ストーカー」という言葉はなかったのかもしれませんが、
そのキーワードをかけると、とたんにロマンスではなく
サイコサスペンスになりかねないくらいのつきまといっぷりですw
避妊に関してのおおらかさっぷりも「エイズ」というものが
認識されていなかった時代を感じさせます。
ヒロインがとにかく頑なで、男性の支配を拒み、自立した女性であることにこだわるのも
当時の流行ですね。

そして、このころのクレンツ(ステファニー・ジェイムズ)はとにかくホット。
今でこそ性描写当たり前になっていますが、
当時、ここまでページを取って細密に性描写してある作家は他にいなかったと思います。
今読んでもかなり濃いかも。
そういう意味でもシルエット・ディザイアのまさに看板作家でした。
最近の作品はむしろ淡泊な描写しかしていないので、
編集主導の要望があったのかもしれませんね。
by yun-yunn | 2007-10-12 10:54 | ジェイン・A・クレンツ
緑の瞳のアマリリス ジェイン・アン・クレンツ ハヤカワ文庫
クレンツのSF作品。
舞台は、地球とのワープルートが途絶えて200年、
独自の文化を築き上げた惑星セント・ヘレンズ。
この世界では、失われた地球の文明を補うために超能力を持つ人間と、
超能力を集中させる役割を持つ「プリズム」の能力を持つ人間がいる・・・
という設定になっています。
それ以外はおおむね現代物と変わらない感じです。

ヒロインは全能力幅というもっとも強い能力を持つプリズムとして
派遣会社で働いている。
ヒーローは、成功したした実業家で、
他の能力者を探る能力を持っている能力者だが、
実は検定をごまかしていて、測定不能の力を隠し持っている。
ヒーローの会社の信頼する人物が、彼を裏切っていることを知り、
能力者に催眠で操られているのでは?と疑うヒーローが、
ヒロインに捜査の協力を依頼するところから話はスタート。
が、2人で出かけたパーティー会場で、ターゲット外の人物が能力を
悪用しているのを発見した事から、事態は思わぬ展開に・・・。
さらに、ヒロインとヒーローが能力を共有するときに、
2人の間には思わぬ性的な感覚が流れ・・・・。

まったくいつものクレンツです。
SFとしての設定がついていますが、「超能力を使うには同等の力を持つプリズム能力者が必要」
という1点さえ抑えておけばオッケー。
それ以外は現代のアメリカに置き換えても全然平気です。
あ、あと、過酷な惑星環境を生き抜くために、家族の絆と結婚制度が非常に大切にされ、
ほとんどの人間がお見合いシステムで結婚を決めてもらう・・・と言うのもポイントです。

クレンツは独特の現代的な作風のせいか、
ヒストリカルの時は違和感を感じてしまうのですが、SFはあってると思いました。

この作品は、惑星セントヘレンズを舞台とする3部作の1作目のようです。
おそらくは残り2作のヒーローであろうと思われる?男性2人も
ちょこっと登場しています。
なので、残りも是非翻訳希望です。
by yun-yunn | 2007-09-20 20:07 | ジェイン・A・クレンツ
熱い長い夜の誘惑 ステファニー・ジェイムズ シルエットスペシャルエディション30
ハーレクイン・アフロディーテより、
ジェイン・A・クレンツ名義「ボスへの復讐」と改題されて
再販(新訳)されたようです。

ヒロインは人望も実力も兼ね備えた優秀なキャリアウーマン。
昇進間違いないと思われていたが、
赴任してきたばかりの副社長=ヒーローが、
ヒロインと既婚上司の不倫を疑い、他の人間を昇進させてしまう。
そしてヒロインに「昇進したいなら寝る相手を間違えた」と言って、
自分と愛人関係を持つようにせまる。

根も葉もない言いがかりをつけられたヒロインは、誤解を解くべく
自分が企画していた上司の妻の誕生パーティにヒーローを招くが、
ヒーローはそれを偽装工作だと言い切り、
なおも愛人になるよう言いつのる。

激怒したヒロインは、怒りを押し隠し、
ヒーローの要求を受け入れるふりをしつつ、
彼をじらしまくり、彼にプロポーズをさせ、
それを拒否することで復讐をしようと考える・・・。

セクハラ&パワハラ全開のヒーロー。
20年以上前の作品だから許されるのかw
このころのクレンツ(ステファニー・ジェイムズ)は今とかなり作風が違い、
性的シーンがかなり多く、当時としては飛び抜けてホットで、
強引ヒーローが駆け引きを駆使して、
ヒロインをものにしようとする話がかなり多いです。
ハーレクイン王道の傲慢ヒーローストーリーに、
負けないくらい気丈でなおかつ心の優しさも持っているヒロインの組み合わせ。
幻想小説が好きで、幻想的な絵を描くのが趣味なロマンティックなヒロインを
魔女に、一匹狼的な孤独なヒーローを狼にたとえるという、
クレンツによく登場する「比喩」も使われています。
ハーレクインの枠内で忠実にお約束を守りつつ、
のちのヒストリカルや、ちょっと毛色の変わった作品に対する嗜好も
小出しにしている感じがします。

この話、かなりお気にいりなんですよね~。再読率も高いし。
ヒロインがヒーローをやりこめようとなにかするたびに、
ヒーローが先回りして、思ってもいない方向に進んでしまいます。
ストーリーの関係で寸止めwが多いのですが、
それでも充分ホットです。
新訳では、その部分が増えているそうで、う~ん、そっちも読んでみたいかも、
今悩んでいる最中です。
by yun-yunn | 2007-07-13 11:31 | ジェイン・A・クレンツ
ダークカラーな夜もあれば ジェイン・アン・クレンツ ライムブックス
ヒロインは伯母から引き継いだ投資会社を
個人で経営するキャリアウーマン。
ヒーローは、ベンチャービジネスを支援する
雇われ経営コンサルタント。

2人はハイテク企業エクスカリバー社の支援のために知り合い、
交際を深め、一夜を共にする。
がその翌日、ヒロインの知人の会社を
ヒーローが乗っ取りつぶしていたことを、ヒロインが知り、
2人はレストランの大勢の見物人の前で、
壮絶な痴話げんかを起こして別れている。

契約がすんでいたため、その後もエクスカリバー社を通じて、
ビジネス上のつながりはあったが、
エクスカリバー社が社運をかけた開発商品が盗まれ、
研究室が荒らされ、
社員の一人が殺されるという事件が起きる。
事態収拾のため2人は、
研究を盗んだと思われる研究員を追って、
彼が資本提供をしていた映画が上映される
映画祭の行われる会場へと共に旅をすることになる。
そこには、あやしいプロデューサー美人女優などの映画関係者、
さらにヒーローに関わる人物や、ヒロインの家族までもが現れて・・・・。

不思議なことに、ディザイアで売り出した
クレンツ(ステファニー・ジェイムズ)は
当時としては過激めなホットなシーンが売りだったのですが、
作品を発表するに従って、過激なサービスシーンが薄くなり、
この作品でも、ホットと言える描写はあまりなく、とてもあっさりしています。
でも面白い~♪
ロマンスという枠組みを超えて「小説」として、
完成度の高い作品となっています。
クレンツお得意の家族の絆・・・も
テーマとしてきちんと組み込まれています。
「曇り時々ラテ」「優しい週末」などと同じ系列の都会的な感じのする
テンポとセンスのいいライトミステリーです。

多作で、作品のムラがやや大きいクレンツの中で、
このかなり完成度の高い作品を掘り出してきたライムブックスは、
他の刊行作(SEP、クレイパスなど)もそうですが、
「かなりできるな~」という印象です。
これからも期待します。
by yun-yunn | 2007-03-11 17:01 | ジェイン・A・クレンツ
誇り高き御曹司 ジェイン・A・クレンツ HA-2
新創刊の「ハーレクイン・アフロディーテ」。
作家のラインナップから見て、つぶしたテンプテーション<ブレイズ系の後釜っぽいです。
で、いきなりクレンツ。といっても1987年のかなり昔の作品ですね~。

ヒロインは、同じ会社に勤めるヒーローと3ヶ月の同棲をしていたが、
彼に結婚の意思がないことを知り、「最後通牒」をつきつけ、家を出る。
というのも、予期せぬ妊娠をしてしまったから。
彼女が出て行くまでは「どうせ脅しだけ」とタカをくくっていたヒーローだが、
本当に出て行かれ、さらに彼女が妊娠していることを、
クリニックの請求書から知ると
一転して追いかけ、プロポーズする・・・・。

愛人<妊娠ものとして面白くなりそうな設定なのですが、
この話、実はこれがメインじゃないんですよね~がっかり。
ヒーローがあんまり非情じゃない。いつものクレンツの追っかけヒーロー。
後半、彼の実家に話がうつり、彼が御曹司でありながら、
家を出た過去・・・家族の話にうつります。
実にクレンツらしい展開といえば展開。

初期クレンツ(ステファニー・ジェイムズ名義多し):男女の駆け引きが巧妙。かなりホット。
中期クレンツ:徐々にライトミステリーぽい要素が増え、
また古代の秘宝とかがからんでくることも多い。
後期クレンツ:家族がらみの話が多い。明るく軽く読みやすくファンが多い。
例外ももちろんありますが、個人的な感想による分類です。
by yun-yunn | 2007-01-11 13:58 | ジェイン・A・クレンツ
禁断のリング アマンダ・クイック WAVE出版
アマンダ・クイック名義のヒストリカル。絶版本。確か。

舞台はたぶんよくある19世紀のイギリスあたり。
ヒロインは30才の未亡人で、成功したホラー小説家だが、そのことは秘密。
急死した叔父が、全財産を謎の「禁断のリング」につぎ込み、
それを失っていたことを知ったヒロインは、持参金が必要な従妹のために
リングを取り戻そうとしている。

そのため、古代の遺物や骨董品に詳しい伯爵=ヒーローを訪ねていく。
伯爵は若い頃に妻を亡くし、代々変人を排出してきた家系の跡継ぎで
「怪僧」の異名を持つ人物。

ヒロインが、単独で危険な捜査をしようとしていることを知った伯爵は
彼女を助けることを決意し2人は協力して
リングの行方を追うが、その先々で殺人時間が起こり・・・・。

今までのクレンツ&クイック名義のミステリーより
筋が読めなくてよくできてる気がする・・・・・・・のは、
たぶんよくある「登場人物紹介」がないからかもしれません。
この作者に限らず、ロマンス作家の中編程度のミステリーは、
登場人物の数が少ないため、人物紹介を見ただけで、
犯人が割れてしまうことが多々あります。

ホットなシーンは少なめ。
読みながら、クリスティの初期の冒険ミステリーを思い出しました。
そんな雰囲気のお話です。


by yun-yunn | 2007-01-04 17:50 | ジェイン・A・クレンツ
黒衣の騎士との夜に アマンダ・クイック ヴィレッジブックス
ジェイン・A・クレンツの別名義のヒストリカル。
中世が舞台みたいだけど、知識がないからわからないw

貴族の娘であるヒロインは、両親を失った後、叔父に財産を乗っ取られ、
脚の悪い弟ともども、叔父の家に居候として暮らしている。
趣味は自然科学の研究で、特技は薬草の知識。
ヒーローは、私生児として生まれ、
母方の祖父に、実の父の一族への復讐心をたたき込まれて育った騎士で、
実力で祖父の領地の領主になるところまでこぎつけたところ。
香辛料の貿易で一財産もなしている。

ヒーローの領地で、呪いのかかった石が盗まれ、
ヒーローは領民の動揺をおさえるために石の行方を追いかけている。
ヒロインは、それを偶然手に入れたが、盗まれてしまい、
石を取り戻す手助けと引き替えに、
弟の学資と自分の修道院へ入るための持参金が欲しいと
取引を持ちかける。

ヒーローは、ヒロインの気丈な態度、家事や料理の腕、
その他もろもろに惚れ込んで是非自分の妻にしたいと思い、
持参金の代わりに、自分の婚約者として領地へ一緒に
帰ってくれるよう申し出る・・・。

軽い持ち味のクレンツは、ヒストリカルでもやはり軽いです。
読みやすく、ヒストリカルにありがちなえぐみや血なまぐささもないです。
お得意の、ヒーロー一目惚れ<ヒロインを手に入れようと策をめぐらすパターンのお話です。
ヒーローの出生の秘密、親族との愛憎、謎の毒殺事件、石の秘密・・・などなど
思わせぶりに絡んできますが、すべて大きく話として広がることなく、
こじんまりと落ちがついています。

ヒロイン&ヒーローとも人間的に魅力的で、
身の回りのこまごましたことのエピソードが楽しいです。
クレンツはドラマティックストーリーを楽しむ作家ではなく、
キャラクターとディテールを楽しむ作家なのだと再確認しました。
ハラハラドキドキはしないけど、
お茶を飲みながら安心して楽しめる1冊です。


by yun-yunn | 2006-12-30 15:14 | ジェイン・A・クレンツ
恋のとりひき ステファニー・ジェイムズ D-88
冒頭の舞台は、ラスベガスのカジノ。

普段は堅実で優秀なキャリアウーマンとして働くヒロインは、
その数学の才能を生かして、この数ヶ月週末ごとに、
ギャンブルで目立たないように収益を上げることを楽しんでいた。

そこで彼女に目をつけたのが、プロのギャンブラーとして生計を立てるヒーロー。
互いに同じ才能をかぎ取った2人は、意気投合し、
その夜を情熱的に共に過ごす。

が、翌朝、ヒーローは、ヒロインのバッグの中の身分証明書から、
名前、職場、その他個人情報を調べ、
「翌週また会いに来る」と約束したヒロインが、仕事の予定のため、
キャンセルを入れると自宅まで押しかけてくる・・・。

・・・あ~、こう書くと、ヒーローがまるで悪質なストーカーみたいですねw
実際はとてもロマンチックにストーリーは流れます。
前半は、ヒーローの住む華やかなカジノの世界で別人のような自分を楽しむヒロイン。
後半は一転して、アウトサイダーとしての人生を送っている
プロのギャンブラーのヒーローが、
ヒロインの勤める堅実な会社関係者の前に現れ、ヒロインをはらはらさせます。

この作者お得意の、一目惚れ、押せ押せのヒーローの典型が楽しめます。
ラブシーンも、この時代のものとしては、なかなかにホットです。
by yun-yunn | 2006-12-14 14:43 | ジェイン・A・クレンツ