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伝説の恋人 リン・グレアム R-2300

リンの新刊です。2300号記念作品です。

ヒーローはギリシア人大富豪。
ヒロインは、ヒーローの会社の臨時の派遣社員・・・なのだけど、
10年前に、白血病で死期が近かったヒロインの双子の妹を、
ヒーローが見舞いに来てくれたことがあり、
それ以来、彼に対し、憧れの気持ちを抱いている。

地味な服装ながら、赤毛でセクシーな体のヒロインをみかけたヒーローは、
ヒロインがヒーロー個人のオフィスにコーヒーを届けに来てくれたことを
都合よく解釈し、そのままベッドに押し倒す。
事後、ヒロインがバージンと知ってびびるが、その後も自分の恋人になるようにと
しつこくつきまとう。
情にほだされたヒロインは、モロッコの別荘についていき
情熱的な時間をすごす。
が、ヒーローには結婚間近な婚約者がいることがわかり・・・・。

いつものリン、といえばいつものリン・・・なのですが・・・。
「婚約者あり」って今までいたかな~?
ハーレクインにおける「愛人」とは、既婚者が持つ「愛人」ではなく、
お互い当然独身で、「セックス目的の恋人(お手当てはあったりなかったり)」を指すのですが、
このヒーローの場合、ずばりまんまの意味で「愛人になってくれ」です。
婚約者のことがばれても、結婚予定はそのままで、ヒロインを「愛人」にです。
これは禁じ手でしょうw

が、この作品が面白いのは、ヒロインが妊娠し、プロポーズされた後で
(この辺の妊娠については、冒頭のリンの挨拶の言葉でネタバレ)
ヒロインが、ヒーローの結婚後の浮気を執拗に疑うことです。
まあ当然です。自分を愛人にしようとした男ですから。

リンは、傲慢、強引なヒーローが、立場が逆転した後、
ヒロインに突っ込まれるところが好きです。

それ以外は全体にバリバリに「いつものリン」なのですが、
「だがそこがいい」です。
これからもこのままでいてください。私はついていきます、たぶんw
by yun-yunn | 2008-06-18 10:10 | リン・グレアム