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熱い長い夜の誘惑 ステファニー・ジェイムズ シルエットスペシャルエディション30

ハーレクイン・アフロディーテより、
ジェイン・A・クレンツ名義「ボスへの復讐」と改題されて
再販(新訳)されたようです。

ヒロインは人望も実力も兼ね備えた優秀なキャリアウーマン。
昇進間違いないと思われていたが、
赴任してきたばかりの副社長=ヒーローが、
ヒロインと既婚上司の不倫を疑い、他の人間を昇進させてしまう。
そしてヒロインに「昇進したいなら寝る相手を間違えた」と言って、
自分と愛人関係を持つようにせまる。

根も葉もない言いがかりをつけられたヒロインは、誤解を解くべく
自分が企画していた上司の妻の誕生パーティにヒーローを招くが、
ヒーローはそれを偽装工作だと言い切り、
なおも愛人になるよう言いつのる。

激怒したヒロインは、怒りを押し隠し、
ヒーローの要求を受け入れるふりをしつつ、
彼をじらしまくり、彼にプロポーズをさせ、
それを拒否することで復讐をしようと考える・・・。

セクハラ&パワハラ全開のヒーロー。
20年以上前の作品だから許されるのかw
このころのクレンツ(ステファニー・ジェイムズ)は今とかなり作風が違い、
性的シーンがかなり多く、当時としては飛び抜けてホットで、
強引ヒーローが駆け引きを駆使して、
ヒロインをものにしようとする話がかなり多いです。
ハーレクイン王道の傲慢ヒーローストーリーに、
負けないくらい気丈でなおかつ心の優しさも持っているヒロインの組み合わせ。
幻想小説が好きで、幻想的な絵を描くのが趣味なロマンティックなヒロインを
魔女に、一匹狼的な孤独なヒーローを狼にたとえるという、
クレンツによく登場する「比喩」も使われています。
ハーレクインの枠内で忠実にお約束を守りつつ、
のちのヒストリカルや、ちょっと毛色の変わった作品に対する嗜好も
小出しにしている感じがします。

この話、かなりお気にいりなんですよね~。再読率も高いし。
ヒロインがヒーローをやりこめようとなにかするたびに、
ヒーローが先回りして、思ってもいない方向に進んでしまいます。
ストーリーの関係で寸止めwが多いのですが、
それでも充分ホットです。
新訳では、その部分が増えているそうで、う~ん、そっちも読んでみたいかも、
今悩んでいる最中です。
by yun-yunn | 2007-07-13 11:31 | ジェイン・A・クレンツ