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愛なきウエディング シャロン・ケンドリック R-2099

「地中海の王子たち」シリーズの2作目。1&3作はまだ未読。

フライト・アテンダント(スチュワーデス?)をしているヒロインは、
パーティで出会った地中海の小さな島のプリンス(次男)と恋に落ちる。
本気を見せればただちに去って行くであろう、彼の性格を見抜いて、
クールで割り切った愛人として振る舞うヒロイン。
2人は、忙しいスケジュールの合間を縫って逢瀬を重ねていたが、
彼が、甥っ子の洗礼式のため、故国に一時帰国することになり、
ヒロインに同行を誘う。
家族に紹介されるということで、ヒロインは淡い期待を抱くが、
彼の目的は、手軽なセックスと、花嫁候補たちからの
攻撃をかわす盾にするために
彼女を連れてきたのだとわかり・・・・・・・。

そして、恋人に本当の思いを見せて捨てられないように、
慎重に振る舞うヒロインがせつないです。
ヒーローはとにかく傲慢。
謎めいたクールな態度を崩さないヒロインにに翻弄されつつも、
徹頭徹尾、自己中心的で、ヒロインを都合のいい女扱い。
これはそんじょそこらの大富豪設定ではおさまらない
「プリンス」ならでこそ許される傲慢設定ですw

で、面白いのは前半ここまで。
タイトルと原題でほぼネタばれしていますが、
後半、ヒロインの妊娠がわかり、ヒーローが子供のため、
あっさりプロポーズしちゃったところで、
急にお話のテーマが変わっちゃいます。
ヒーローが自己中なのは、ラスト付近まで変わらないのですが、
「せつない愛人話」から「できちゃった結婚で
しっくりいかないカップルの話」に
テーマが切り替わっちゃいます。
前半がすごくツボだったので、ちょっと惜しかったです。
でも、一読の価値はあるお話です。
とくに前半が非常にホットです。
by yun-yunn | 2007-01-30 17:27 | シャロン・ケンドリック